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この問題はちょくちょくお話が出るので、再度アップしました。
クリアファイルに使用されているPP(ポリプロピレン)は、環境に悪いVOCと呼ばれる揮発性有機化合物に触れるとカールしてしまいます。これは、PPシートを加工して作ったクリアファイルのカールにつながります。世界中にあるポリプロピレンという物質の性質がそういった性質を持っています。したがって、弊社製品だけではなく、世の中のほとんどのクリアファイル製品がPP製で、カールする可能性があります。 この環境に悪いVOCというものはドコに存在するかというと、油性の(普通の)オフセット印刷で使用される油性インキに多く含まれています。環境にやさしいといわれる大豆油インキ・SOYインキでも、多くの製品は含まれています。
一般的に環境にやさしいインキとして大豆油(SOY)インキを使用されます。大豆油インキはインキの成分である石油系溶剤の分量を減らして、大豆から取れる油を含んだインキです。大豆油の含有率はおおよそ20%~程度(インキメーカーにより異なり、改良も進んでいます)で、残りの80%を占める石油系溶剤からは環境に悪いVOC(揮発性有機化合物)が発生します。
ですから、油性のオフセットで印刷された印刷物、すなわちほとんどの印刷物があてはまります。ただし、呼んで名のごとくVOCは揮発性ですので、十分時間をかけると揮発していきます。ということは、完全に乾燥していない、印刷したばかりの印刷物を近くに置くと、カールしてしまいます。(オフ輪で印刷したものは、熱風で乾燥しているので、比較的問題ないようです)
PP(ポリプロピレン)という素材はVOCを吸収して膨張する性質があります。したがって、クリアファイルにVOCを発生する印刷物を挟むと、内側が膨張するので外側にカールします。逆に、クリアファイルの上にVOCを発生する印刷物を置いておくと、外側が膨張するので内側にカールします。
これはPP(ポリプロピレン)という素材の性質上、避けられないものです。これを解決するためには、PP以外の素材を使うか、世の中の印刷用インキをNON-VOC化することかどちらかになります。PP以外の素材は、硬かったり、割れ易かったり、価格が高かったりして、ファイルとしての基本性能が落ちてしまいます。VOCは地球環境に悪影響を及ぼします。それで、インキのNON-VOC化が進んでいますが、まだまだこれからといった感じです。
大洞印刷では全ての印刷でNON-VOCインキを使用していますので、当社で印刷したものを近づけても、全くカールしません。
この問題は、非常に難しい問題で、今後も引き続き調査・開発していこうと思っています。 |