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クリアファイルのカールについて

 気がついたらクリアファイルがカールしていた。そんな経験はないでしょうか?
『クリアファイルのカール』は、クリアファイルにチラシやパンフレットを差し込んだり、クリアファイルを冊子に挟み込んだりする場合によく起こるトラブルの一つで、事前に注意が必要です。

 クリアファイルの素材であるポリプロピレン(以下PP)は、一般的な油性の印刷物に含まれる揮発性有機化合物(以下VOC)を吸収し、膨張する性質を持っています。そのため、クリアファイルにVOCを発生するものを触れさせると、その部分からどんどんカールしてしまいます。
 例えば、印刷物をクリアファイルに挟むと、内側からVOCが発生し、それをPPが吸収・膨張していきます。その結果、クリアファイルが外側へカールしてしまうのです。

ppcarl.png

 これは、世界中に存在する全てのPPが同様の性質を持っています。弊社商品に限らず、PPで作られたほとんどのクリアファイルに、カールする可能性があります。クリアファイルと他の印刷物をセットする際には、十分にご注意ください。

▽▲▽▲トラブル回避方法▽▲▽▲
【1】挟み込む印刷物は、UVインキで印刷する。
 クリアファイルは、VOCに触れることでカールします。そのため、VOCを含まない印刷物であればカールの心配がありません。
 弊社の印刷は、全てUVインキを使用しています。UVインキには、カールの原因であるVOCが一切含まれていないため、弊社で印刷したものを近づけてもカールしません。
     左:油性印刷物を挟んだもの        右:UV印刷物を挟んだもの
 印刷物を同時に作製される場合は、カールの心配がないUVインキを使用した印刷をオススメします

【2】一般印刷物(油性印刷)を、よく乾燥させる。 ※完全回避はできません
 原因となるVOCは、一般印刷物(油性印刷)で使用されている油性のインキに多く含まれています。
 VOCは環境にも悪く、最近では、一般的に環境にやさしいインキとして大豆油(SOY)インキが使用されていることもあります。ですが、大豆油インキはインキの成分である石油系溶剤の分量を減らして、大豆から取れる油を含んだインキです。大豆油の含有率はおおよそ20%~程度(インキメーカーにより異なり、改良も進んでいます)で、残りの80%を占める石油系溶剤からはVOC(揮発性有機化合物)が発生します。
 NON-VOCインキも同様です。こちらは、VOCが1%未満のものが対象となっておりますので、その微量なVOCに反応し、クリアファイルがカールする可能性があります。
 ベタの多いチラシや、比較的新しいパンフレットなど、VOCを含む用紙が多いほど、相当量のVOCが放出され、強いカールに繋がると推測されます。
 ただし、VOCは揮発性ですので、十分時間をかけることで揮発していきます。完全に乾燥していない印刷物を近くに置くとカールしてしまいますので、印刷物はよく乾燥させた上で、クリアファイルとセットしてください。

【3】 クリアファイルの素材を変える。
 PPの性質ですので、素材を変えることでカールの可能性はなくなります。
 しかし、PP以外の素材や硬い・割れやすい・傷が入りやすい・価格が高いなど、ファイルとしての基本性能が落ちてしまいます。そのため、カールへの対策は印刷物での対策をオススメします。



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