我々製造の仕事は、お客様の求める製品をスピーディかつハイクオリティーに仕上げることです。ただこの目的を達成するには最新鋭の機械を導入すればいいというわけではありません。
少し具体的に話をしていきます。まず、お客様からいただいたデータから、印刷のもととなる版を作ります。版ができると次は印刷工程です。弊社独自の印刷基準を設けて作業をしているのですが、いつも同じように出来るわけではありません。例えば印刷は水と油の反発を利用していますが、このバランスが気温や湿度色々な要因で変化しています。それを見極めるのは人です。そして印刷工程が終了すると、最終の加工工程に進みます。加工には色々な種類があり、扱う機械も様々です。また最終工程ということで、大げさに言えば、数ミクロン単位の誤差が許されない世界になります。その誤差を出さないために、微妙な調整などが必要となってきます。それを行うのも人です。
自社基準を作る、オートメーション化を進めるなど、弊社は製造工程に人が介在する範囲を減らそうとしています。しかし先ほど話したように、その基準を考えたり、運用・改善をしていくのは人です。つまり弊社の製造は、ただ製品を作る職人ではなく、技術者の仕事です。