SBTi（Science Based Targets initiative）とは

SBTiは、CDP、WRI、WWF、UNGCによって2015年に設立された国際的なイニシアティブで、パリ協定※ が求める水準と整合した温室効果ガス削減目標に対して、科学的根拠に基づいているかの検証を行い、認定を付与しています。
※ 世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えることを目標とする。

SBTイニシアティブの認定取得

大洞印刷は、2023年度新たに設定した二酸化炭素排出削減目標に関して、SBT（Science Based Targets）イニシアティブより科学的な根拠がある水準として認められ、中小企業版として承認されました。

CO2排出削減目標

Scope1（事業者自身が直接排出するGHG）とScope2（事業者がエネルギーを使用するために他社が発生したGHG）のGHG排出量を2022年の基準年から2030年までに42%削減します。それに加え、Scope3（他社が事業者の活動に関連して発生させたGHG）の排出量を測定して削減してまいります。

CO2排出に関する進捗状況

再エネ100宣言 RE Actionとは

一般社団法人再エネ100宣言 RE Action協議会が運営する、企業、自治体、教育機関、医療機関等の電力需要家が使用電力を100％再生可能エネルギーに転換する意思と行動を示すことで市場や政策を動かし、社会全体の再エネ利用100％を促進する枠組みです。

再エネ100宣言 RE Actionへの参加

大洞印刷は持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、2028年までに再エネ100％達成を目標に掲げ2023年4月に再エネ100宣言 RE Actionに参加しました。

太陽光発電（自社発電）

2024年5月に本社工場に自家消費型ソーラーパネルを設置し、自社でのエネルギー創出にも取り組んでいます。
太陽光から得られるクリーンな電力を直接、工場の動力として活用することが可能になり、このソーラーパネルで工場全体の約30％を自家発電によって賄う計画を進めています。
また、工場が稼働しない休日など、電気の利用が少ない日に発電された電気については売電し、自社以外での活用の促進も行っています。

他所発電の購入、その他の自然エネルギー

SBTの認証の元、CO2削減の目標を作ってCO2の削減に取り組んでおり、全工場で使用する電力は、太陽光や風力、地熱バイオマスなど、発電時にCO2を排出しない100%再生可能エネルギー由来の電力を使用しております。
これにより、事業運営に伴う温室効果ガス排出量を大幅に削減し、脱炭素社会の実現に貢献しています。

電力の可視化

社内には太陽光発電による現在の発電量や、電力使用量をリアルタイムで表示するモニターを設置しています。
電力の状況を常に「見える化」し、従業員と共有することで、社員一人ひとりがエネルギー消費に対する当事者意識を持ち、無駄な電力使用の抑制や節電への意識を高めることを目指しています。

社用車のEV化

営業車のEV化は完了し、トラックの変更も検討を進めています。

LED

電力使用量の恒久的な削減のため社内の照明をLEDへ変更しています。

ガラスコーティング

社内の窓ガラス全てに、熱線と紫外線をカットするエコガラスコートを採用し、節電に心掛けています。

エアコンにファンの設置

オフィスにシーリングファンを設置し、風をかき混ぜることでエアコンの設定温度を一定に保つ取り組みを実施しています。

大洞印刷は、2010年よりデジタル印刷事業に参入し、無駄のない効率的な製品づくりを推進してまいりました。
デジタル印刷技術の活用は、従来の印刷方式で不可欠とされていた大量の予備紙（ヤレ紙）を大幅に削減することを可能にしました。
これは、「必要な時に、必要な分だけ」を製造し、過剰な生産を行わないことで、製品在庫や最終的な廃棄物の発生を最小限に抑え、限りある資源の有効活用に貢献しています。

環境配慮素材の活用推進

地球規模での脱炭素化の動きや、海洋汚染、地球温暖化といった環境問題が深刻化する中、環境負荷の低減に貢献する製品やサービスへのニーズが世界的に高まっています。 大洞印刷も、この社会的要請に応えるべく、環境に配慮した素材の活用を推進しております。 環境配慮素材をお客様のニーズに合わせてご提案することで、製品を通じた環境負荷の低減に貢献してまいります。

FSC®認証の取得

当社は、持続可能な森林管理の国際的な認証制度であるFSC®-CoC認証を2022年10月に取得しております。この認証取得により、環境に配慮した原材料を用いた製品やサービスをお客様にご提供しております。
FSC®認証ラベルがついた製品を使用することで、森林保全に貢献していることを示すことができます。

FSC®森林認証とは、適切に管理された認証林やその他責任をもって調達された原材料で作られた製品に認証ラベルを付けて消費者に届ける仕組みです。

当社の規格商品としては、サトウキビから砂糖を製造する過程で発生する搾りカス（バガス）配合の紙を使用したペーパーファイル バガスをラインナップしております。
本来廃棄されるものを再利用することで、ゴミの削減や森林保全に貢献しています。

ドイツ国際平和村への募金

大洞印刷では、ドイツのハイデルベルグ社製の印刷機を使用していることから2012年よりCSRの一環でドイツ国際平和村を支援させていただいています。お客様よりご注文をいただき製造したクリアファイル、1kgにつき1円を寄付させていただいております。ドイツ国際平和村の主な活動は、紛争などで傷ついた子どもたち、病気の子どもたちの治療をヨーロッパで行うこと。紛争地域、危機的状況にある地域での医療状況の改善を目指し、援助活動を行うことなどです。
ドイツ国際平和村HP

使用しない生活用品などを寄付

本社内に寄付品を集めるボックスを設置。社員から使用しない生活用品などを集め、任意の団体へ寄付しています。

地域清掃活動

大洞印刷では定期的に会社近隣のゴミ拾いや清掃活動を行い地域社会への貢献とゴミの海への流出防止する取り組みを実施しています。

AEDの設置と地域での活用

各拠点にAEDを設置し、チーフメンバーに対するAEDの操作説明とトレーニングを実施しています。またそれぞれの設置状況は地域の消防に共有しています。

社内へ学びの機会を支援

eラーニングを活用しビジネス視点やSDGsの理解と推進に目指しております。継続的な学びの機会を提供し、SDGsの知識・情報を更新するとともに、ビジネスリテラシーの知識も習得して持続的に働きがいの向上を支援します。

業界への次世代育成支援

大洞印刷では、印刷業界全体の持続的な発展に貢献することも重要な使命と考えています。
具体的な取り組みとして、日頃お世話になっているお取引先の印刷会社様や広告代理店様、サプライヤー様を対象として、毎年、新入社員向けの工場見学会を開催しております。
社会人として新たなスタートを切られた皆様に、印刷に関する基礎知識を体系的に学んでいただくとともに、普段なかなか目にすることのできない実際のグッズ生産ラインや、多様な印刷・加工技術の現場を間近で体感いただく機会を提供しています。
現場のリアルな情報に触れていただくことで、若手人材の皆様の実践的なスキル向上と業界への理解深化をサポートし、ひいては、業界全体の活性化に繋がることを目指しています。 このほか、ご要望に応じてセミナーや個別勉強会なども実施し、お取引先の皆様と共に学び、成長できる関係づくりに努めております。