私たちのビジネスの本質は、印刷物の提供ではなくお客様を真の成功に導くことです。
たとえば、業績向上を達成するための販促活動のサポートやセールスの後押しをする。
製品やサービスの魅力を伝える、新しいコミュニケーションのアイデアを具現化する。
80年以上の経験と独自の特殊印刷技術、EC で培ったIT・Web マーケティングの知見を駆使して、
今までにない付加価値を生み出すプラットフォームへ。
私たち大洞印刷は、お客様のビジネスに次の「違い」を創造します。
変わる市場
私たちを取り巻く市場は、インターネットの登場をきっかけに大きく変化しました。大量生産、大量消費のモノを中心とした時代から、サービスが重視されるコトを中心とした時代に移り変わりました。今や、ただ良いだけのモノは、強みがなければ売れず、競合との価格競争に陥ってしまうのです。
特に、現代の消費の中心とされているデジタルネイティブ世代は、生まれた時からインターネットが身近にあり、デジタルへの抵抗がありません。そのため、消費活動が利便性の高いオンラインにどんどん移行しており、EC市場は毎年成長を続けています。しかし、オンラインの消費が進むにつれ、それだけでは消費者へのコミュニケーションが十分でないことも分かってきました。
最近話題の「ショールーミング」。洋服の購入はオンラインだと不安、よく知っているブランドの物しか買いづらいといった経験はないでしょうか。そんな消費者に向け、モノを販売しない店舗を構え、洋服のサンプルを直接見て・触ってもらう場の提供が進んでいます。そして購入は、帰宅後もしくはその場のタブレット端末などを活用し、オンライン上で行います。オンラインを活用することで、店舗側は膨大な在庫を持ち、管理する必要がなくなります。店舗自体をスリムにし、お客さんを魅せることに特化した展示も可能になります。一方消費者は、色の違い、サイズ感、生地感などオンラインだけでは伝えきれない情報を得ることで不安を解消することが可能です。また、商品は翌日以降に発送されてきますので、荷物を持ち歩く必要もありません。オフラインとオンラインを融合した結果、消費者により良い顧客体験が提供されているのです。
今や消費者は、オフラインとオンラインの区別をせず、自由に行き来する時代となっています。企業側にもそれらを切り分けて考えるのではなく、両者を融合したOMO(Online Merges with Offline)の考えが進んでいます。デジタルとオフラインを組み合わせることで、私たちは消費者へ新たな顧客体験を提供することができるようになっています。
印刷物の役割・価値の見直しが必要
消費者の行動、市場の変化に伴い、印刷物の役割も変化してきています。従来は、多くの人に同質の情報を届けていました。しかし、デジタル化に伴いその役割はどんどん減少してきています。今の私たちは、インターネット上に欲しい情報が大量に存在しており、調べなくとも、SNSなどを通じ、情報が気づけば手元に届いているような時代です。
役割の変化が分かりやすい例として、ラベルレスで話題となった「LOHACO water」をご紹介します。こちらは、オンラインショップのみで購入が可能なペットボトル飲料水です。ラベルを無くし、ごみの減量化に繋がるエコな商品として話題となり、2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。
印刷の視点で考えてみると、今までの店舗に並ぶペットボトル飲料の場合、他商品との差別化、製造情報などの掲載のため、情報を伝えるラベルが欠かせませんでした。しかし、「LOHACO water」の場合は、オンラインショップでのみの販売ですので、そのような情報はサイト上に掲載されていれば良く、ラベルが不要です。つまり、印刷で情報を伝える必要がなくなっているのです。
オンラインを活用することで、このような資源の削減が可能になります。オンライン化が進む今、情報を伝えるという印刷の役割は、これからもどんどん変化していくことが考えらえれます。私たちには今一度、印刷物の役割や価値を見直す時代がきているのです。
これからの印刷物の役割は何でしょうか?弊社の答えの一つとしては、オフラインとオンライン、人と人、企業と企業など、印刷を通じ繋げていくことで、新たな顧客体験を生み出していくことではないかと考えます。