
取り組みが進むDXをはじめ、私たちの生活のより身近な場所で最新テクノロジーが使われるようになってきています。その中で、「FinTech」や「AgriTech」「HealthTech」といった「〇〇テック」という言葉を聞いたことはないでしょうか。「〇〇テック」は総称して「X-Tech(クロステック、エックステック)」と呼ばれており、さまざまな分野で最新技術による新たな取り組みが登場してきています。今後も速度を上げ進化していくテクノロジーの活用について、この言葉の意味や誕生した背景を追いながら考えていきたいと思います。
X-Techとは?
X-Techとは、既存の業界のビジネスとAIやビッグデータ、IoTなどといった先進的なテクノロジーを結びつけて生まれた新たな製品やサービス、あるいはその取り組みを指します。具体的な例としてはテクノロジーを用いて新たな金融サービスを生み出す、あるいは既存の金融サービスを革新するFinTechが挙げられます。
引用:意外と知らない?ITトレンド用語「X-Tech(クロステック)とは」
https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-k/x-tech.html より
このように「〇〇テック」は、特定の業界とテクノロジー(Technology)が融合することで、新たな価値や仕組みを生み出す取り組みに使用されている造語になります。ここで注目したいのは、ただ業界内に最新テクノロジーを取り入れるだけに留まらず、業界すらも超えてそれまで積み上げられた独自の知見とテクノロジーを合わせることで、今までの常識を覆すような新しい商品やサービスを生み出そうとしていることです。
○○×Techの例
金融(Finance)×Technology
スマートフォンなどを使った送金、電子マネー決済、仮想通貨など。利便性を高めるだけでなく、M-PESAなど富裕層に限らず貧困層であっても誰もが金融サービスを利用でき、恩恵を受けられるようにする取り組みもある。農業(Agriculture)×Technology
ドローンによる農薬や肥料の散布、農業機械の無人化などによる自動化の他、農業に興味を持つ人と農家を結びつけるマッチングアプリにより業界特有の新規参入のハードルの高さや人手不足解消を行う取り組みもある。健康(Health)×Technology
アプリによる栄養管理やカロリー管理、Apple watchなどによる睡眠状況管理、遠隔の医療診断などをはじめ、最近では女性特有の健康問題を解決するFemtechも盛り上がりをみせている。クロステックが拡大する背景
なぜこのようなテクノロジーを活用した取り組みが注目されているのでしょうか。この大きな理由に、テクノロジーの活用が企業はもちろん個人にとっても身近になってきたことが挙げられます。
10年ほど前は、ケータイを所有する人のうちほんの数%がスマートフォンでした。しかし今や9割以上の人がスマートフォンを所持しています。他にもタブレットやスマート家電など身の回りを見渡してみてもオンラインに繋がる製品が増加してきています。 ビジネスにおいても、商品やシステム料金の低廉化やクラウドの普及などによって、多くの場面でそのテクノロジーを取り入れやすくなってきています。市場に拡がることでテクノロジーはさらに発展し、今では顧客の行動データですら容易に収集でき、大量のデータも瞬時に処理することが可能です。人工知能による自動分析、自動化など今までにないスピードで新たな取り組みが誕生していく環境が整ってきているのです。
プリントテックでビジネスを拡げる
大洞印刷は、今までにない付加価値を生み出すプリント・サービス・プラットフォームを提供することでお客様のビジネスをさらに拡大することを目指しています。そしてその実現のための手段としてDXに取り組み続けています。これは作業の効率化や組織変革に留まるものではなく、私たちが見据えているのはその先のお客様との関係性です。これをデジタルの力によってどうCHANGEさせていくのか、今新たなCHALLENGEに乗り出しています。
その取り組みの一つに、これまでに培ってきた印刷業界での経験と独自の特殊印刷技術、そしてIT技術やこれまでのWebマーケティングの知見を活かした、所謂「プリントテック」を駆使した新たなサービスの提供があります。
プリントテックとは
プリントテックと呼んでしまうと新たなものに聞こえますが、多くの人が利用する印刷通販もそのテクノロジーから誕生したサービスの一つです。従来の印刷技術にインターネットという多くの案件を集めることのできるテクノロジーを活用することで、安価に、そして速く商品を提供する仕組みを作り上げています。他にも印刷通販サイトなどでは、デザインテンプレートを活用しオンライン上で簡単にデータを編集・入稿できるようになっていますが、これもプリントテックによって印刷物の作成が誰でもより簡単に作れるようになったプリントテックの事例の一つです。
このように印刷業界でもテクノロジーを活用することで、新たなサービスが生まれてきています。2019年には全日本DM大賞を受賞したカート落ちDMが登場しました。こちらはカート落ちした消費者へ最短24時間以内にDMが印刷・発送されるもので、従来はメールなどデジタルの世界のみで行われていたことをテクノロジーによってオフラインの世界でも実現させました。これは、それまでの流れを変えたプリントテックによる印刷物の一つだと考えています。
OMOをご紹介した際に、顧客ごとに最適なタイミングで最適な商品やサービスを提供することが、今後のより良い顧客体験へと繋がっていくとお伝えしました。このDMは、まさに必要な情報を適切な人に最適なタイミングで送ったことで最高のコミュニケーションを作り上げたのではないでしょうか。実際にメールでの案内だけだった消費者に比べ約20%も購入率が高まるという成果を出しています。
参考文献 ネットショップ担当者フォーラム
「パーソナライズDMでCVRは20%UP、ECユーザーへの小冊子DMでレスポンス10%UP――ディノス・セシールのDM活用法」
https://netshop.impress.co.jp/node/6278
プリント・サービス・プラットフォーマーとして
今や印刷技術の発展により、印刷品質が高いことは当たり前になりつつあります。また、機械や資材もより良い品質・機能を持ったものが開発され取り入れられています。その中で私たち印刷業界は、その機能や技術を活用して発色の良さや印刷のキレイさといった品質を高めることだけが重要なことなのでしょうか。アフターコロナを控え、今追求していくべきなのはその印刷物が何のために必要なのかではないでしょうか。印刷物は消費者との繋がりを生み出す一つの接点です。顧客はその接点でもってエンゲージメントを高めたり、購買に繋げたりと自身のビジネスの中で求めている役割があります。
当社はそんな想いに応え、最適な印刷サービスを実現するためのプラットフォーマーを目指しています。そしてそのために商品やサービスの提供はもちろん、本誌もそうですが営業やこれからのビジネスヒントとなるような情報を提供するミニウェビナー、個別勉強会などの開催もしております。今後もさまざまな場面で当社をご活用頂き、新たなビジネスを作り上げるビジネスパートナーとして共に歩んでいけますと幸いです。
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