顧客体験価値を高めるデータ自動生成技術「frame」 -動画が瞬時にバリアブルデータへ-

 

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 昨今は市場のニーズも変化し続け、多様化が求められています。そのような需要に応えるべく、さまざまな技術の進化が見られます。印刷業界で言えば、高品質な印刷物を短い納期で提供できるようになったり、小ロットやパーソナライズ印刷などが容易に行えるようになるなど、デジタル印刷技術は常に進化し続けています。 2020年のコロナ禍を経たこともあり、大量消費・大量生産の時代から、消費者一人ひとりのニーズに応えられる「こだわり商品」を生産するスピードが上がっています。印刷技術を使ってどのようなことができるのか、重要視される顧客 体験価値の観点からご紹介いたします。

顧客体験価値の重要性

 商品・サービスを知った時から購入後までの、企業と接する全ての顧客の体験を指す顧客体験。そして、これらの接点において顧客が「価値があった」と感じ、満足することで、優れた顧客体験価値を提供できたと言えます。
商品やサービスの購入における一連の体験に顧客が満足してもらうことで、安心や信頼などの感情が生まれ、リピーターの獲得に繋がります。
また、顧客体験価値の高い商品は、その商品を購入したお客様がX(旧Twitter)、Facebook、|nstagramなどで写真や情報を発信するケースが多く見られます。消費者がほかの消費者の消費行動に影響を与えられるようになったことで、新規顧客の獲得にも繋がります。しかし、ポジティブな評価だけでなく、ネガティブな評価も広がる可能性があるため、 顧客体験価値を重要視する必要があるのです。

動画が瞬時にバリアブルデータになる革新的テクノロジ一

 今まではテキストや写真を使って、パーソナライズグッズを作成する、話題を呼ぶというものはありました。しかし、いまや動画コンテンツの有用性や需要の高まりはみなさまご存じのことかと思います。
そのような動画をそのまま利用し、特別感のあるアイテムを制作できるようになったのが、今回ご紹介する「frame」です。動画からその瞬間を連続したコマ割りで取り出すことにより、物理的な商品へと落とし込むことができます。ユーザーが手にしてめくった時の体験価値が高いグッズの制作が可能であり、その瞬間をより鮮明に思い出すことができるアイテムにもなります。

technology_vol58_05動画から画像を生成して無限の
デザインを生み出すテクノロジー

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デザインデータとして準備するのは、アニメーション映像や撮影映像などの動画のみです。
切り取る画像は指定のコマ数にカット割りができたり、動画を部分的にトリミングすることができるため世界に一つだけのデザインが出来上がります。

時間と労力のカットを実現

 従来のやりかたで動画からグッズヘ落とし込もうとすると、動画から切り取った画像を印刷に使えるデータ形式へ変換する作業を行わねばなりませんでした。しかし、この「frame」では、動画コンテンツを元に瞬時にバリアブルデータを生成することができるため、動画からのグッズの制作を簡単に行うことが可能です。このことは時間と労力を大幅に削減することに繋がります。

frameの体験

frameの活用例1.パラパラメモ
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アナログからデジタルヘと落とし込んできた商品は多くありますが、デジタルからアナログに変換した「パラパラメモ」は、今の時代では少し珍しいおもしろいアイテムです。
例えば、記念すべきシーンや特徴的なモーションなどの動画データを利用して、特別なパラパラメモを作成することができます。ただ動画を見るだけでなく、自分の手で動かす体験を楽しんでいただくことが可能です。
frameの活用例2.日めくりカレンダー
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可変の印刷技術とかけ合わせることで、日めくりカレンダーや、週めくりカレンダーなどのグッズヘと落とし込むことも可能です。日ごとや週ごとに動きのあるデザインにすることで、日々へ彩を添えられます。 例えば、子どもやペットなどの動画を活用したカレンダーを作成できるキャンペーンを想定した場合。パーソナライズされたカレンダーは日々めくることで、今と見比べて成長を感じられたり、思い出話に花が咲いたり、顧客体験価値の高いアイテムとなり得ます。 動画から抜き出すコマの間隔を調整することで、めくる期間に合わせた切り抜きや、生成したバリアブルデータの中から気に入った写真データを選ぶことも可能です。
frameの活用例3.記念チケット
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選手やマスコットキャラクターなどにフォーカスをあてたイベントで配布するチケットに1コマずつ入れ込むことで、1枚1枚が異なる、その座席のお客さまだけのチケットを発行することを可能にします。 スポーツでは状況が変わるプレーや鮮やかなプレー、試合を決めるプレーなどさまざまなタイミングで切り取りたくなる瞬間があります。その瞬間を入れ込んだ記念チケットを発行するのに活用することもできます。 例えば、座席をセクションに分けて、周りの座席の人のチケットを集めてめくると、動きのある1つの動画になるようにチケットを作ることもできます。一緒にコンテンツを楽しむことで、応援する際にも一体感が生まれることでしょう。 また、シリアルナンバーや座席番号などを入れることで自分だけのアイテムとして、記念品として、長く大事にしていただけることでしょう。

 今回ご紹介したframeは、弊社が提供しているテクノロジーのほんの一部です。大洞印刷では、多様な消費者ニーズに応えるサービスやテクノロジーを提供しています。「こんなことがしたい」「こんな商品をつくってみたい」などございましたら、お気軽にご相談ください。

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