印刷物の機能・価値を上げる印刷インキ

 

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印刷インキ

印刷に用いられるインキは、その印刷方式や目的に応じさまざまな種類が存在しています。その種類や特性を知り、上手く活用することで印刷物の機能や価値を上げることができます。
 そもそも印刷インキは大きく分けて、顔料、ワニス(ビヒクル)、添加物(補助剤)の3つの構成要素で作られています。
 原料は、天然物から石油化学製品など、多種多様な化学物質で用途に合わせ配合されています。
 

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 例えば、弊社で使用しているのはオフセット用UVインキ。これは、紫外線によって起こるインキビヒクルをインキの乾燥方法に応用したインキです。速乾性がある、表面に傷が入りづらいという特徴があるほか、揮発性有機化合物を排出しないので、環境に優しいNON-VOCインキとしても知られています。

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環境配慮型インキ

 昨年もそうでしたが、毎年のように気候変動による自然災害が発生し、温暖化をはじめとする環境対策の必要性が高まっています。インキも環境配慮型の開発が進んでおり、広く知られているものとして、先ほど挙げたNON-VOCインキや、植物油インキといった種類があります。

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 環境対策の動きは業界を問わず進んでおり、昨年2019年11月には、カルビー株式会社が創立70周年を記念した製品のパッケージに、カルビー初のクラフト包材を使用したほか、再生可能な生物由来のバイオマス原料を用いたバイオマスインキを採用したことが話題となっていました。

p9-10_04※出展:MdN DESIGN INTERACTIVE 「カルビーが“ポテトチップス”や“かっぱえびせん”でクラフト包材にフレキソ印刷したパッケージを初採用」より

 環境問題への取り組みは、これからもますます進んでいくでしょう。印刷に使用されるインキ一つでも、環境への取り組みが始められるところがあります。
 印刷インキには、このような環境配慮型のインキ以外にも、特徴のあるインキが多数あります。今回は、特殊な効果を印刷物に生み出すことができるインキの種類を少しご紹介します。

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