
2020年4月20日(月)、大洞印刷は、簡易型フェイスシールドをリリースしました。フェイスシールドは、医療現場や介護施設、飲食店、教育現場など、対面を必要とする多くの場面で使用される、飛沫飛散防止のためのアイテムです。 本製品開発の中心人物であった専務の大洞は、「必死に戦っておられる医療関係者の皆さまが、感染対策としてクリアファイルを切り取って使う姿はクリアファイル屋として心が痛みました。」と当時の思いを語りました。
きっかけは1通のメール
2020年4月は、日本でも緊急事態宣言が出されるなど、世界中の人々が、新型コロナウイルス感染症という未知のウイルスとの闘いに追われていました。弊社でも、今できることは一体なんなのか?そんな思いを胸に、お客さまとのビジネスや社員を守る体制を整えながら奮闘する毎日でした。 そんなある日、海外から1通のメールが届きます。新型コロナウイルス感染拡大により、最前線で戦う医療現場に不足し始めたフェイスシールドに関する案内でした。当時、大手企業をはじめ3Dプリンタを活用したフェイスシールドの提供や、研究機関によるフェイスシールドに使用するパーツの3Dプリンタ用データの無償提供が進められていました。しかしながら、供給は追い付かず、現場ではクリアファイルなどを活用し、手作りで凌いでいるという話題も上がり始めていました。このメールもまた、フェイスシールドの設計データを無償公開することで、少しでも医療現場の不足を補うための取り組みでした。 クリアファイルは弊社主力商品の一つです。このノウハウを活かし、今まで成長させていただいた社会に恩返しをする時だ!と、即、フェイスシールドの開発に乗り出しました。