なぜ今SDGsが注目されているのか?

SDGsが注目されているのはなぜ?

 一つには、SDGsに挙げられている課題が、自分ごととして認識されるようになってきたことがあります。例えば、日本国内でも、貧困や海洋資源リスクなどを目にする機会が増え、また自然災害による被害を大きく受けてきました。このままでは、ビジネスどころか、そもそも生活していくことすら危うくなるという危機感が意識を高めたといえます。
 また、世界の投資家が重要視し始めているESG投資も、企業のSDGs参画に拍車をかける要因の一つになっています。ESG投資とは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの要素に配慮しているかどうかで、企業を評価して行う投資のことです。2006年に国連責任投資原則を発表したことがきっかけとなり世界的に活発に行われるようなりました。ESG投資をすることは、将来の私たちの生活を持続可能にすることに繋がります。そして、企業のSDGsへの取り組みは、企業価値や投資を呼び込む面で評価の対象となっているのです。
 従来は、大量生産・大量消費の時代でした。しかし今は、SDGsの目標に挙げられるような問題を解決するビジネスが評価されるように変化しています。そして消費者の意識も、ただ安くて良いものではなく、エシカル消費(※)が注目され始めているように、環境など、社会の問題にいかに貢献できるかが消費の上でも重要な選択肢となってきているのです。
 このように、今後、企業が事業を維持し、広げていくためにもSDGsへの貢献が重視されており、結果事業活動として活かす企業が世界的に増えているのです。

※エシカル消費:「人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ」を購入・消費すること。

SDGsの認知度、達成度はまだまだ低い

 しかし、目標達成まで残り10年となった今でも、日本国内での認知度、達成度は決して高くありません。2019年6月、日経リサーチの調査によると、SDGs自体の認知度はわずか37%。また、SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)から発表されたSDGs達成度ランキングでは、日本は162カ国中15位。目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に大きな課題があると指摘されています。
 では、とりあえず、環境に優しい何かをすればよいのか?というとそうではありません。最近では、やっているつもり、ふりをする「SDGsウォッシュ」という「うわべだけのSDGs」の問題を指摘する言葉も生まれています。例えば、自然を守る活動をしています!とPRしつつも、実は発展途上国にて低賃金で強制労働をさせている。また、天然素材やリサイクル素材への置き換え。実は、その素材を作ることで、CO2をより多く排出してしまったり、重量が重くなり運搬の際に排出されるCO2が増えてしまうなど。良いことをする一方で、どこかに負荷を強いる形になることはSDGsの目指すものとは異なります。
 SDGsは、「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指す」としています。その達成のためには、政府や自治体だけではなく、企業をはじめ一人ひとりの取り組みが欠かせません。人と人、企業と人、企業と企業、それぞれが得意とする力を合わせて、SDGsという目標に向けて新たに動いていくことが大切だと考えます。
 より良い未来のために、私たち大洞印刷も、本当に大切なことは何なのか?本質を見据えた企業としての活動をこれからも続けていくと同時に、新たな取り組みも進めてまいります。 

固定ページ:
1

2

3
PAGE TOP